肝胆膵第77巻第5号

嚢胞液解析の現況・有用性

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  • 栗田 裕介,他(愛知県がんセンター中央病院)
  • 発行日:2018年11月28日
  • <要旨>
    海外では膵嚢胞性病変に対するEUS-FNA,嚢胞液解析は積極的に行われているが,その診断能は報告により大きく異なり,確立した診断法であるとはいえない.近年のmeta-analysisにおいてもCEAによる膵嚢胞の良悪性診断能は,pooled sensitivity 63%,pooled specificity 63%となり,必ずしも良好な結果ではない.2017年,IPMN国際診療ガイドラインが改訂され,膵液の細胞診や嚢胞液解析による精査は原則として推奨されていないが,新たに分子マーカー解析を駆使することで良好な診断能を示した報告がなされ,症例に応じて膵嚢胞液解析を行うことで有益な情報を得られるケースもある.今後,さらなる膵嚢胞液解析の診断能および安全性の評価,データの蓄積が期待される.

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詳細

Usefulness of pancreatic cyst fluid analysis
栗田 裕介*1 原 和生*1 桑原 崇通*1 水野 伸匡*1 奥野 のぞみ*1 松本 慎平*1 孝田 博輝*1 小畑 雅寛*1 清水 泰博*2 丹羽 康正*3
*1愛知県がんセンター中央病院消化器内科部 
*2同 消化器外科部 
*3同 内視鏡部