肝胆膵第77巻第5号

シリーズ 肝胆膵と医療安全 医療事故調査に関する最新の動向

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  • 中島 勧(東京大学)
  • 発行日:2018年11月28日
  • <要旨>
    平成27年10月からわが国の医療現場に医療事故調査制度が導入され,3年が過ぎた.制度開始後の動向として,報告事例が予想外に少ないこと,医療事故との判断が遺族と医療機関で異なっていることが開始当初から指摘されながらいまだに解決されないことがあげられる.これらの問題は,当初の目的が医師法21条による警察届出に代わる制度の創設であったにもかかわらず,結果的に医師法21条を残したままで,医療事故の再発防止を行うことを目的としたことから生じていると考えている.制度そのものが設置の経緯に大きく影響を受けていることから,医療機関の管理者と国民が本制度の経緯と目的を正しく認識しない限り,解決は困難である.そこで本稿では,医療事故調査制度の動向を知り,問題点を理解するための基礎となる医療事故および調査制度の歴史を学び,今後目指すべき方向性について検討する.

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The latest trends in medical accident investigation
中島 勧
東京大学医学部附属病院医療安全対策センター