臨床精神医学第47巻第3号

自閉スペクトラム症中核症状に対するオキシトシン治療-マルチモダリティ脳画像解析とゲノム薬理学の応用-

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  • 山末 英典(浜松医科大学)
  • 発行日:2018年03月28日
  • 〈抄録〉
    社会的コミュニケーションの障害などの自閉スペクトラム症中核症状に対する治療方法は現在の医学のレベルでは確立できていないのが現状である。本稿ではオキシトシン経鼻投与の効果を臨床評価に加えてマルチモダリティ脳画像解析による脳機能変化として検出する医師主導臨床試験による,この中核症状治療薬の開発過程について紹介する。また,治療開始前の遺伝子情報による治療後の転帰予測の可能性を示す研究成果についても触れたい。こうした本邦発の研究成果によっても,できる限り早く自閉スペクトラム症当事者のために新規治療薬の実用がなされることが望まれる一方で,臨床的に意義の高い効果についての確認,最適な用量や用法の設定,特に幼少児期における長期投与の安全性の是非など,オキシトシンを自閉スペクトラム症中核症状の治療薬として実用するためにはまだ検討するべき点が多く残されている。

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Development of oxytocin as a novel therapeutic for core symptom of autism spectrum disorder: An application of multimodal neuroimaging and pharmacogenomics
山末 英典
浜松医科大学精神医学講座