臨床精神医学第47巻第3号

むずむず脚症候群に対するドパミンアゴニスト

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  • 井上 雄一(東京医科大学)
  • 発行日:2018年03月28日
  • 〈抄録〉
    むずむず脚症状群(RLS)治療について,先行したLevodopa治療の有効性に関する研究を受けて,1990年代以降ドパミン受容体作動薬(DA)について数多くの治療試験が行われ,これにより本症候群の第一選択薬となっており,本系薬剤によるRLS治療診断の手法も確立されている。また,この系統の薬剤の有効性からRLSの中枢ドパミン機能障害仮説が打ち出され,これに基づく病態生理研究も進んでいる。現在,症状日内分布や患者背景に応じた各種DA剤の使い分けが進んできている。本系薬剤は,RLSに対し速効するという利点があるが,長期間高用量を投与すると,augmentation(症状促進現象;治療前より悪化し用量を増やすほど悪化する状態)が生じるという欠点もある。このため,適正使用の重要性が強く認識されるようになり,長期治療を要するRLS患者に対してはDAの投与はなるべく低用量にとどめ,治療薬追加が必要な場合にはα2δリガンドを併用するというやり方が一般化してきている。

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Treatment of restless legs syndrome with dopaminergic receptor agonists
井上 雄一1,2)
1)東京医科大学睡眠学講座
2)睡眠総合ケアクリニック代々木