臨床精神医学第54巻第7号
薬剤耐性(AMR)と抗菌薬適正使用
電子書籍のみ

- 佐々木 秀悟(国立国際医療センター)
- 発行日:2025年07月28日
- 〈抄録〉
薬剤耐性(AMR)は,既存の抗菌薬が効かなくなることにより,感染症治療が困難となる重大な国際的課題である。将来的にAMRによる健康へのリスクの増大が想定される中,WHOの主導で各国がアクションプランを策定し,日本でも6分野にわたる戦略的対策が進められている。薬剤耐性菌が増加・拡散する一方で抗菌薬の開発は停滞しつつあり,既存の抗菌薬の適切な使用が重要となる。正確な診断や投与法の遵守が必要であることに加え,抗菌薬が無効である感冒などへの不適切な投与を減らすために,医療従事者や国民への教育啓発の強化も求められる。また,精神科領域でも抗菌薬の不適切使用や服薬アドヒアランス,薬物相互作用への配慮が求められ,診療報酬制度の活用やサーベイランスの導入が推進されている。
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Antimicrobial resistance (AMR) and appropriate antimicrobial use
佐々木 秀悟
国立健康危機管理研究機構国立国際医療センターAMR 臨床リファレンスセンター