臨床精神医学第54巻第7号

疥 癬─ヒトヒゼンダニの特性に基づいて感染制御を考える─

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  • 牧上 久仁子(東京品川病院)
  • 発行日:2025年07月28日
  • 〈抄録〉
    精神科病院で疥癬アウトブレイクが発生した場合の対策を考えるために,疥癬の疫学的特徴を病原体であるヒトヒゼンダニの生物学的特性に基づいて解説した。ヒゼンダニは人体から離れると長くは生きられず,繁殖が遅い病原体なので,疥癬の感染成立には密な接触が必要である。アウトブレイクは桁違いにダニの寄生数が増えた角化型疥癬患者が感染源となって発生する。アウトブレイクの対策にあたっては疥癬の診断が難しく,潜伏期が比較的長いことを念頭におく必要がある。近年使われている疥癬治療薬は効果が高い殺ダニ剤であり,治療が最優先の感染予防策である。

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Infection control of scabies in psychiatric hospitals
牧上 久仁子
社会医療法人社団東京巨樹の会東京品川病院リハビリテーション科