臨床精神医学第51巻第10号

気分障害死後脳研究の最前線

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  • 國井 泰人・他(東北大学)
  • 発行日:2022年10月28日
  • 〈抄録〉
    臨床研究や動物モデル研究の集約点として位置づけられる死後脳研究の円滑な実現には精神疾患ブレインバンクの存在が不可欠である。大規模なブレインバンクを有する欧米におくれをとっていたわが国では,福島県立医科大学における取り組みに加えて,近年は日本ブレインバンクネットが組織され,精神疾患死後脳を重点的に集積する活動が推進し,精神疾患病態解明の土壌が整いつつある。一方,精神疾患の死後脳研究では統合失調症が主たる対象であったが,最近では基礎神経科学分野の多大な貢献を背景にして,気分障害についても双極性障害を中心に多くの知見が得られてきており,病態に基づく治療実現の期待が高まっている。本稿では,日本における精神疾患ブレインバンクの現状を報告し,死後脳試料を用いた精神疾患研究の最前線について,気分障害を中心に概説する。

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詳細

國井 泰人*1,2 日野 瑞城*2 富田 博秋*1,3
*1東北大学災害科学国際研究所災害精神医学分野
*2福島県立医科大学神経精神医学講座
*3東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野