臨床精神医学第51巻第10号

トランスクリプトーム解析による精神障害の解析

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  • 吉野 祐太(愛媛大学)
  • 発行日:2022年10月28日
  • 〈抄録〉
    近年,精神疾患に対する分子細胞学的研究は手法の発達もあり,さまざまな角度からのアプローチが可能となっている。トランスクリプトーム解析は網羅的に遺伝子発現を解析できる非常に強みのある手法であり,解析手法もさらに発展していることから,今後も分子細胞学的な研究手法として重要な位置づけとなると考えられる。しかし,解析方法に依存した研究プロジェクトとならないように,利点・欠点を十分に理解したうえで,研究仮説に合わせて利用すべきである。臨床現場で使える研究結果を目指すうえで,トランスクリプトーム解析から信頼できるデータを抽出する方法を確認し,その限界を知ったうえで,分子細胞学的な研究にこだわらず,臨床研究,画像研究などと組み合わせ,トランスレーショナルな研究を行うことで精神疾患の本質に迫ることが可能である。今回の総説では,既報やわれわれが行っている研究の一部を紹介し,トランスクリプトーム解析について検討する。

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Transcriptome analysis for research of psychiatric disorders
吉野 祐太
愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学