臨床精神医学第50巻第10号

LAI 3か月製剤の登場

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  • 高橋 長秀(名古屋大学)
  • 発行日:2021年10月28日
  • 〈抄録〉
    持効性注射剤(LAI)は高い再発予防効果が報告されており,統合失調症治療における有力な選択肢の一つであるが,パリペリドンを有効成分とするパリペリドンパルミチン酸1か月製剤の登場から7年,国内外の臨床試験においてパリペリドンパルミチン酸1か月製剤にて状態の安定した統合失調症患者の再発予防に対する有効性・安全性が確認され2020年3月にパリペリドンパルミチン酸3か月製剤が薬事承認となった。注射間隔を延長でき,かつ治療中断時の再発リスクを減少させる可能性があるという意味では,治療者・当事者双方にとっては大変魅力的な選択肢の一つとなることは間違いないが,一方で薬効が長期間続くということは,有害事象が発生した際には即時に体内から薬剤を排出することができないという危険性も孕んでいる。本剤の使用にあたっては,添付文書に従った適切な患者選択と投与方法および注意深い有害事象のモニタリングが必要である。

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3-month formulation of long-acting injection
高橋 長秀
名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科