臨床精神医学第50巻第10号

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  • 特集/抗精神病薬持効性注射剤をめぐって
  • 発行日:2021年10月28日
  • <企画趣旨>
    抗精神病薬の持効性注射剤は,統合失調症において,経口剤よりも再発予防効果がより高いことが繰り返し報告されている。近年,3か月に1回の注射剤が承認され,持効性注射剤の双極性障害の予防療法への適用が承認されるなど,持効性注射剤への注目が集まっているものの,未だ日本においては,欧米に比べ,その使用頻度が高いとは言えない状況が続いている。本特集では,抗精神病薬持効性注射剤開発の歴史から,その効果に関するエビデンスなどを総覧すると共に,なぜ日本では,エビデンスのあるこの治療が十分に浸透していないのか,その背景を探ってみたい。

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<目次>
統合失調症と双極性障害のアドヒアランスの現状 (慈圭病院)武田 俊彦
LAI 3 か月製剤の登場 (名古屋大学)高橋 長秀
統合失調症に対する抗精神病薬持効性注射剤のエビデンス (藤田医科大学)岸 太郎・他
双極性障害維持期の持効性注射剤のエビデンス (福岡大学)林 礼雄・他
抗精神病薬持効性注射剤による副作用とその対応 (山梨県立北病院)児玉 啓輔・他
統合失調症治療における持効性注射剤の位置づけ―リカバリーへ向けて― (東京女子医科大学)渡部 司・他
双極性障害治療における持効性注射剤の位置づけ (埼玉医科大学)松尾 幸治
持効性注射剤の社会的背景と今後の展望 (関西医科大学)清水 敏幸・他
持効性注射剤の普及の遅れと精神科医の内服薬処方依存―治療構造論的視点からの考察― (大内病院)三宅 浩司
持効性注射剤の導入に対する患者の心理 (名城大学)亀井 浩行
研究報告
措置入院患者がCOVID-19 陽性・疑似例となった場合の受け入れ体制の現状(その1)臨床指標的側面の検討 小口 芳世・他
措置入院患者がCOVID-19 陽性・疑似例となった場合の受け入れ体制の現状(その2)質的分析をもとにした現状と課題 小池 純子・他