肝胆膵第85巻第5号

膵疾患診療における膵・膵島移植手技の応用-慢性膵炎に対する自家膵島移植-

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  • 霜田 雅之(国立国際医療研究センター病院)
  • 発行日:2022年11月28日
  • 〈要旨〉
    疼痛を伴う難治性慢性膵炎では膵切除術など外科的治療が行われる.しかし,膵切除,特に膵全摘術は膵内分泌機能の喪失を伴うため,侵襲が大きい.そこで,膵島移植の技術を応用して,摘出膵から膵島分離した膵島を患者自身に移植して内因性膵島機能を維持する自家膵島移植が開発された.慢性膵炎の膵管非拡張例や遺伝性膵炎,あるいは前治療無効例では,自家膵島移植を伴う膵全摘術(total pancreatectomywith islet autotransplantation:TPIAT)が適応となる.欧米ではTPIATは治療選択肢となり,米国では標準治療となっている.しかし,日本を含むアジアのTPIAT数は限定されている.これから日本でも同治療の標準治療化を目指して先進医療による臨床試験を実施予定である.

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詳細

Application of pancreatic and islet transplantation techniques in the treatment of pancreatic diseases –islet autotransplantation for chronic pancreatitis–
霜田 雅之*1,2
*1国立国際医療研究センター病院膵島移植診療科
*2国立国際医療研究センター研究所膵島移植企業連携プロジェクト