肝胆膵第85巻第5号

Acute-on-chronic liver failureに対する肝移植の役割

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  • 中山 伸朗(埼玉医科大学)
  • 発行日:2022年11月28日
  • 〈要旨〉
    わが国のACLFは,アルコール性肝硬変から大量飲酒を契機に発症の症例が多数を占め,90日後の内科治療の死亡率は48.2%と予後不良で,肝移植実施率は2.4%にとどまることが全国調査で明らかとなった.米国では待機リストに登録のACLF Grade3症例の60.8%で肝移植が実施され,うち92%は28日以内の施行だった.術前に重症度がGrade 2以下に軽減すると,術後生存率は非改善群75.5%に対し,88.2%と有意に上昇した.インドの生体肝移植を推進する施設では,Grade 3 の術後生存率は75.6%だった.海外では術後成績を規定する術前因子の解明も進む.今後,わが国でも肝移植の果たす役割の拡大が期待される.

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Recent status of liver transplantation for patients with acute-on-chronic liver failure
中山 伸朗
埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科