肝胆膵第85巻第4号

急性胆嚢炎に対する経皮経肝的ドレナージ

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  • 岩崎 栄典,他(慶應義塾大学)
  • 発行日:2022年10月28日
  • 〈要旨〉
    日本人における胆石保有率は増加し,約5%程度といわれている.そのうち10~15%が急性胆嚢炎を発症し,国内では腹腔鏡下胆嚢摘出術が年間約5 ~ 6万件,開腹胆嚢摘出術が6千件ほど施行されている.急性胆嚢炎への標準的治療は腹腔鏡下胆嚢摘出術であるが,基礎疾患などで手術が難しい患者や重症症例においては,経皮的な胆嚢ドレナージ術が第一選択である.重症患者への初期治療の確実性から多くの施設で一般的に施行されている処置であるが,抜去できずに永年的にドレナージの管理を要する症例もあり,患者ケアの負担を考えると大きな問題である.本稿では具体的な経皮経肝的ドレナージのコツと,合併症予防について述べたい.

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詳細

Percutaneous transhepatic gallbladder drainage for acute cholecystitis
岩崎 栄典*1 谷木 信仁*1 堀 周太郎*2 曽我 茂樹*3
*1慶應義塾大学医学部消化器内科
*2同 一般消化器外科
*3同 放射線診断科