肝胆膵第85巻第4号

「胆道癌取扱い規約 第7版」における胆囊癌に関する要点

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  • 佐野 圭二(帝京大学)
  • 発行日:2022年10月28日
  • 〈要旨〉
    2021 年3月改訂の「胆道癌取扱い規約 第7 版」で胆道癌全体に共通する変更としては,N因子の転移個数での評価,肝十二指腸間膜内リンパ節における当規約での細分化の廃止,原発腫瘍占居範囲内において癌細胞が先進部でリンパ管,静脈内,神経周囲に認める場合はT因子として扱うことなどがあげられる.胆嚢癌ではT2での腹腔側(T2a)・肝臓側(T2b)の分類,領域リンパ節への腹腔動脈周囲リンパ節(#9)と上腸間膜動脈リンパ節(#14p,d)の追加,肝葉切除の標本整理で胆管を切開しないで固定する方法の推奨,胆嚢癌表在型の肉眼型分類の復活などがある.今回の改訂をよく理解したうえでデータを集積・解析して,UICCのTNM分類第9版改訂の際に日本からのエビデンスが多く取り入れられるようになることを期待する.

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Points of general rules for clinical and pathological studies on cancer of the biliary tract (7th edition) in gallbladder cancer
佐野 圭二
帝京大学医学部外科学講座