肝胆膵第85巻第4号

胆嚢疾患に対する超音波内視鏡診断-胆嚢癌診断を中心に-

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  • 岩野 光佑,他(手稲渓仁会病院消化器病センター)
  • 発行日:2022年10月28日
  • 〈要旨〉
    胆嚢病変の診断・治療方針決定において超音波内視鏡検査(EUS)の果たす役割は大きい.特にEUSはほかの画像診断と比較して空間分解能が優れており,またドプラモードやソナゾイド®を用いた造影EUSを併用することで胆嚢病変の存在診断,また胆嚢癌を疑う場合の深達度診断に有用である.さらに胆嚢病変に対する超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)は胆嚢癌と黄色肉芽腫性胆嚢炎(XGC)などとの良悪性の鑑別や切除不能症例の化学療法前の病理診断に用いられ,その感度・特異度も高く有用な検査と考えられるが,胆汁漏出による播種の危険性もある.今回胆嚢癌の超音波内視鏡診断を中心に,当センターで行っている試みと併せて症例を提示しながら概説する.

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The roles of EUS and EUS-FNA endoscopic for diagnosis of cancer
岩野 光佑 濱 憲輝 中村 里紗 安藤 遼 豊永 啓翔 石井 達也 金 俊文 林 毅 高橋 邦幸 潟沼 朗生
手稲渓仁会病院消化器病センター