肝胆膵第83巻第4号

膵胆道癌の胆汁メチル化miRNA解析とバイオマーカーとしての意義

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  • 大坪 公士郎,他(金沢大学)
  • 発行日:2021年10月28日
  • 〈要旨〉
    膵胆道癌における胆汁のメチル化miRNAを解析し,良悪性の鑑別診断,早期診断としての意義につき検討した.胆汁を採取した膵癌53例,胆道癌25例,良性膵胆道疾患20例,計98例を対象とし,癌抑制型miRNAと考えられる16個のmiRNAにつき胆汁中メチル化の解析を行った.良性膵胆道疾患と比較して,miR-200a, miR-1247では膵癌,胆道癌において,miR-200bでは膵癌において有意にメチル化の増加を認め,StageⅠ,Ⅱの症例に限っても同様の結果であった.また,miR-1247のメチル化と発現には負の相関が認められた.以上より,癌抑制型miRNAのメチル化は膵胆道癌の発癌に関与し,胆汁miRNAのメチル化は膵胆道疾患における良悪性の鑑別,早期診断に有用なバイオマーカーになる可能性が示唆された.

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詳細

Aberrant methylation of miRNAs in bile from patients with pancreaticobiliary cancer and the significance as biomarker
大坪 公士郎*1 三宅 邦夫*2 山下 要*1 矢野 聖二*1
*1金沢大学がん進展制御研究所腫瘍内科
*2山梨大学医学部社会医学講座