臨床精神医学第49巻第7号

地域における妊産婦メンタル支援の取り組み

電子書籍のみ

  • 渡邉 博幸(木村病院)
  • 発行日:2020年07月28日
  • 〈抄録〉
    地域における母子保健-精神保健連携の特徴は,①支援主体が短期間で移り変わること,②メンタル不調者のピックアップを母子保健側が行うこと,③要支援者を精神医療につなげる連携システムが未整備なこと,④精神科医療側が妊産婦への対応配慮がソフト面ハード面でも不十分なことがあげられる。上記をふまえて,円滑な母子保健-精神保健連携をつくるためには,妊産婦の精神科的切迫性の判断の目安と精神科的対応を明確化する必要がある。軽度の場合は,母子保健側の見守り継続と精神医療側のアドバイザー的役割が期待される。中等度(育児への影響が明らかな場合)は,精神科外来受療またはストレス緩和的な任意入院が該当する。重度(精神病状態,または自傷他害が切迫)の場合は,非自発的精神科入院を検討しなくてはならない。いずれにしても,普段とは異なる母子保健側(保健師,助産師,児童相談所や乳児院などの施設など)との連携協働が求められる。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Promotion of community maternal mental health services
渡邉 博幸*1,2
*1 医療法人学而会木村病院
*2 千葉大学社会精神保健教育研究センター