Bone Joint Nerve通巻第21号第6巻第2号
関節リウマチ治療におけるJCR,EULARおよびACRのガイドライン・リコメンデーションの特徴とその比較
電子書籍のみ
- 小嶋 俊久(名古屋大学)
- 発行日:2016年04月01日
- 〈抄録〉
生物学的製剤,メトトレキサート(MTX)による治療により,関節リウマチ(RA)治療もエビデンスに基づく治療となり,そしてtreat to targetという治療ストラテジーも提唱されることとなった.これらをふまえつつ,米国リウマチ学会(ACR),ヨーロッパリウマチ会議(EULAR)から治療ガイドライン,リコメンデーションが作成,更新されてきた.本邦においても2014年に日本リウマチ学会(JCR)からも治療ガイドラインが策定された.エビデンスのみならず10年余の実臨床下における経験の蓄積を加え,それぞれのガイドライン,リコメンデーションが実臨床の指針としてより役立つものになっている.医学としてエビデンスは共有しているが,それぞれの国において,使用可能な薬剤の違い,医療経済的事情の違いなどもある.3つの学会からのガイドライン・リコメンデーションを比較することは,現在のリウマチ治療の標準化を考える上で,重要かつ有用である.
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Characteristics of guideline/recommendation of JCR, EULAR, and ACR in 2013-2015
小嶋 俊久
名古屋大学医学部附属病院整形外科