Bone Joint Nerve通巻第21号第6巻第2号
リウマチにおける医療経済
電子書籍のみ
- 田中 榮一(東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター)
- 発行日:2016年04月01日
- 〈抄録〉
近年の生物学的製剤導入に伴い関節リウマチ(RA)の治療は進歩したが,一方でさらなる医療費の高騰が懸念される.東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターにて施行中のIORRA コホートを用いた検討では,RA 患者の治療にかかる患者個人・社会的な経済的な負担は大きく,RA 病態やQOL 悪化に伴い,さらに負担が大きくなっていた.このことは,身体機能障害やQOL が悪化する前にいかに疾患をしっかりコントロールできるかが,患者の長期予後のみならず医療経済的にも肝要であることを示している.わが国でも高騰する医療費の適正化を考える上で,今後,RA のような慢性疾患における医療経済的評価はますます重要となるであろうと思われる.
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Health economics issues associated with rheumatoid arthritis
田中 榮一
東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター膠原病リウマチ内科