Bone Joint Nerve通巻第21号第6巻第2号

関節リウマチにおける自己抗体─抗CCP 抗体とリウマトイド因子測定の意義と病態との関連─

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  • 大村 浩一郎(京都大学)
  • 発行日:2016年04月01日
  • 〈抄録〉
    関節リウマチ(RA)にみられる主要な自己抗体はリウマトイド因子(RF)と抗CCP抗体である.ともに,診断に有用であり診断基準の一項目となっているが,特異性は抗CCP抗体の方が高くより有用である.RF,抗CCP抗体はいずれも陽性RAは陰性RAよりも関節破壊が進行しやすい.RFは関節に沈着した免疫複合体に結合することで補体を活性化し,病態を悪化させていると考えられ,抗CCP抗体は関節外で産生され,関節炎が起こった際に交差反応にて関節炎の増悪に関与すると考えられる.RFも抗CCP抗体もモノクローナル抗体を関節炎モデルマウスに投与すると関節炎が悪化するというエビデンスが示されており,病態への深い関与が示唆される.

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Autoantibodies in rheumatoid arthritis -anti-CCP antibody and rheumatoid factor for clinical utility and pathological role-
大村 浩一郎
京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科