臨床精神医学第48巻第3号

精神科臨床における芸術療法─臨床アートセラピーの立場から─

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  • 関 則雄・他(日本クリエイティブ・アーツセラピー・センター)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈抄録〉
    芸術療法には,アートセラピー,ミュージックセラピーをはじめ,さまざまなモダリティがあるが,ここでは筆者らが実践しているアートセラピーを中心に,それが精神科臨床(精神科入院病棟)の中でどのように用いられているのか,どのような治療的意味や役割があるのかを実際例をあげながら概説している。とりわけ,精神科のアートセラピーにおいて鍵となる枠づけの意味,安全で安心できる場の確保,自由な表現の保証,共感され受け入れられる体験などの重要性について詳述されている。また,テーブルの配置とそれが引き起こすグループ力動の関係にも言及がなされている。最後に,今後精神科臨床で専門性の高いセラピストによる芸術療法が取り入れられていくにあたっての問題点や課題についても触れる。

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詳細

Arts therapy in the psychiatric setting -From the practice of clinical art therapy-
関 則雄*1 関 明美*2
*1一般社団法人日本クリエイティブ・アーツセラピー・センター 
*2碧水会長谷川病院活動療法科