臨床精神医学第48巻第3号

アートを含みこむ精神医療とは

電子書籍のみ

  • 三脇 康生(仁愛大学)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈抄録〉
    精神科の治療のそのものが,一種のアートであるという議論も存在するだろう。実際,名人技ともいえる臨床家をわれわれは知っている。そのうえで,アートを備えた治療の場も知っている。しかし両者への過剰な期待も本論では去勢しておきたい。それは治療と治療の場への適切な距離を失ってしまうからである。治療自体がアートであるという構えとアートを備えた場への理想化を防ぐ手段は,その両者の関わりをむしろしっかり考えることに尽きる。湖南病院での岩下徹氏(ダンサー)の活動をフランスのラボルド病院に紹介したときに立ち会った経験から上記両者の関係を考察する。このことで,ラボルド病院の院長のジャン・ウリが精神科医で精神病理学者の木村敏の「あいだ」に興味を抱いた理由も明確になる。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

What is the psychiatry including the art?
三脇 康生
仁愛大学心理学科