臨床精神医学第48巻第3号

神経美学は病跡学に取って代わるか?

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  • 深尾 憲二朗(帝塚山学院大学)
  • 発行日:2019年03月28日
  • 〈抄録〉
    芸術活動の神経基盤を研究する分野としての神経美学の現在までの成果を概観し,神経美学が病跡学に取って代わるという予想の妥当性について検討した。まず神経美学の方法論について検討し,そこにおけるさまざまな困難を指摘した。次に,絵画と音楽についての神経美学の成果を吟味するとともに,芸術形態としての絵画と音楽の相違点について考察した。次に,神経美学にとって原理的な概念としての普遍性と創造性および美的快楽の神経基盤について考察した。最後に,神経美学の独善性について指摘した。結論として,少なくとも現段階における神経美学は,病跡学に取って代わるほどの客観性や説得力をもつとはいえないと考えた。

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Does neuroaesthetics replace pathography?
深尾 憲二朗
帝塚山学院大学人間科学部心理学科