肝胆膵第79巻第2号

REFLECT試験のresponder解析の結果−分子標的治療の奏効は予後の規定因子である−

電子書籍のみ

  • 南 康範,他(近畿大学)
  • 発行日:2019年08月28日
  • 〈要旨〉
    REFLECT試験のデータベースから腫瘍縮小・壊死効果と全生存期間(OS)との関連性について,responder解析の統計手法を用いて検証を行ったところ,responder群のOS中央値は22.4か月,non responder群では11.4か月であり,治療開始2,4,6か月のランドマーク解析によるハザード比(HR)はそれぞれ0.75(95%CI:0.57〜0.98),0.72(95%CI:0.56〜0.92),0.73(95%CI:0.57〜0.93)であった.多変量解析からOSに関する独立した予後予測因子の一つとして,OR(objective response:客観的腫瘍縮小効果)(HR:0.61,95%CI:0.49〜0.76,p<0.001)が抽出された.そのため,肝細胞癌に対するTKI治療において腫瘍縮小・壊死効果が得られた症例では生存期間の延長が期待できる可能性があると思われる.

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Responder analysis of targeted therapy in REFLECT trial
南 康範 工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科