臨床精神医学第46巻第1号
認知症患者に対する精神科リエゾンの現状と課題
電子書籍のみ
- 小田原 俊成(横浜市立大学保健管理センター)
- 発行日:2017年01月28日
- 〈抄録〉
わが国は,超高齢化社会の到来により医療機関を受療する認知症患者が増加しており,地域包括ケアシステムを利用した循環型社会の実現に向け,医療・介護・福祉のさらなる連携推進が重要な課題となっている。本稿では,総合病院における認知症患者の精神科リエゾンの現状と今後の課題について,次の項目にしたがって解説する。1.総合病院の認知症診療における精神科リエゾンの現状 1)認知症外来診療実態調査からみた精神科リエゾンの現状,2)一般病床における認知症高齢者の有病率調査,3)救急医療,4)BPSD・せん妄に対する薬物治療の注意点 2.精神科リエゾンの今後の課題 1)緩和ケア,2)権利擁護(高齢者虐待),3)BPSDおよび身体合併症対応
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Current trends and issues in consultation-liaison psychiatry for demented elderly
小田原 俊成
横浜市立大学保健管理センター