臨床精神医学第45巻第11号

研究報告 東日本大震災後に茨城県北茨城市に避難した福島県民のうつ,心的外傷,アルコール依存について─震災2年後のアンケート調査の結果から─

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  • 佐藤 晋爾・他(埼玉県立大学)
  • 発行日:2016年11月28日
  • 〈抄録〉
    2012年12月〜2013年2月の間に,茨城県北茨城市内に居住する福島避難者267世帯648人,また津波被害の著しかった同市大津町に居住する20歳以上の者1,867名を対象とし,年齢,性別,教育歴,婚姻,仕事変化の有無およびCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale(CESD),Impact of Event Scale-Revised(IES-R),CAGEを用いて精神状態の実態調査を行った。福島県避難者でCESDがカットオフ値以上で臨床的にうつ病と同程度の者は171名(83.4%),IES-Rがカットオフ値以上でposttraumatic stress disorderと同等なのは109名(53.2%)と高率だった。さらに,福島県避難者では精神状態の悪化とアルコール問題との結びつきが,北茨城市住民よりも強い傾向が示唆された。

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The psychiatric characteristics of evacuees from Fuskushima prefecture in Kitaibaraki city after the Great East Japan Earthquake
佐藤 晋爾1) 石田 一希2) 服部 功太郎2) 太田 深秀2) 内田 和彦3) 功刀 浩2)
1)埼玉県立大学保健医療福祉学部精神医学
2)国立精神神経医療研究センター
3)筑波大学医学医療系病態医化学