臨床精神医学第45巻第11号

それはなぜラカンによらなければ説明できないのか?─神経症と精神病─

電子書籍のみ

  • 新宮 一成(奈良大学)
  • 発行日:2016年11月28日
  • 〈抄録〉
    妊娠中絶によって嚥下障害をきたすようになった女性の多数の夢は,落ちた胎児に同一化した患者が自らの身体の内部に向かって還ってゆくという幻想のあり方を示していた。これは古事記神話と相同的であった。また,緊張病の女性と精神療法家としての私の間で,鏡像としての自我理想を交換し合うかのような結果が生じた。これは転移現象の一つであった。これらのトポロジカルな出来事の現実性は,ラカン理論を通じたフロイト読解に基づく臨床へと,私の思考スタイルを変容させた。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Why can't it be explained without referring to Lacan, be it neurosis or psychosis?
新宮 一成
奈良大学社会学部