臨床精神医学第45巻第11号

意識と意識障害を考えるきっかけとなった症例

電子書籍のみ

  • 山内 俊雄(埼玉医科大学)
  • 発行日:2016年11月28日
  • 〈抄録〉
    「わたしを変えた症例」として,意識障害に関する臨床の理解に寄与し,さらなる臨床研究へと発展する基となった症例を呈示した。脳機能が均一に障害されて起こるいわゆる「均一な障害」例と,意識障害とともに,精神運動興奮やときには幻覚妄想などを伴う「色づけされた障害」例を示し,意識の保持と意識障害の起こる機序について考察した。すなわち,皮質下機構からの入力が脳幹網様体を賦活し,大脳機能を支えることによって意識の保持が行われるが(意識の保持機能),大脳皮質の機能が一様に低下すると意識の「均一な障害」が起こり,皮質下機構を含めた障害が起こると「色づけされた」意識の障害が起こると推定した。このような仮説により,臨床例の理解が進むことを述べた。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

The cases which impacted my concept of consciousness and it's impairement
山内 俊雄
埼玉医科大学