臨床精神医学第53巻第11号
パニック症が先行した統合失調症の3症例
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- 武田 隆綱(武田メンタルクリニック)
- 発行日:2024年11月28日
- 〈抄録〉
パニック症が先行した統合失調症の3症例を経験したので報告する。症例1は男性で17歳時にパニック症を発症した。19歳時に受験で不合格となったところ,統合失調症が続発した。ロフラゼプ酸エチルとブレクスピプラゾールの併用により症状は軽快し,20歳時に専門学校に合格してからは安定している。症例2 は女性で18 歳時にパニック症を発症し,18歳時に就職を目前に統合失調症が続発した。アルプラゾラムとクエチアピンの併用により症状は軽快し,作業所に通所している。症例3 は男性で39歳時にパニック症を発症し,転職を繰り返していた。49歳時に経済的な不安を誘因に統合失調症が続発した。アルプラゾラムとパロキセチンとブロナンセリンの併用により症状は軽快し,就労している。3症例の経験から,パニック症を伴う統合失調症患者では,抗不安薬と非定型抗精神病薬の併用が有効であることが示唆された。
詳細
Three cases of schizophrenia that was preceded by panic disorder
武田 隆綱
武田メンタルクリニック