臨床精神医学第53巻第11号

ドパミンD2受容体部分アゴニスト系抗精神病薬の創薬研究─アリピプラゾールからブレクスピプラゾールへ─

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  • 菊地 哲朗・他(大塚製薬株式会社)
  • 発行日:2024年11月28日
  • 〈抄録〉
    ドパミンD2受容体部分アゴニスト系抗精神病薬として,本邦においてはアリピプラゾールおよびブレクスピプラゾールが承認されている。アリピプラゾールおよびブレクスピプラゾールは,D2受容体を介するシグナルを過剰に遮断しないという薬理学的特性を有する点で,既存のD2受容体アンタゴニスト系抗精神病薬と一線を画している。アリピプラゾールに比べて,ブレクスピプラゾールはより低い固有活性のD2受容体部分アゴニストであり,加えて,アリピプラゾールよりも高い効力(potency)のセロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用および5-HT2A受容体アンタゴニスト作用を有し,さらにアドレナリンα1Bおよびα2C受容体アンタゴニスト作用も併せ持っている。このことはブレクスピプラゾールの薬理学的特性はアリピプラゾールとは異なることを示している。本特集のテーマに基づき,本稿では,まず世界の抗精神病薬の創薬研究とその中で大塚製薬が行ってきた研究を紹介し,どのような経緯でアリピプラゾールとブレクスピプラゾールが誕生したかを紹介する。

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Drug discovery research of dopamine D2 receptor partial agonist antipsychotics -from aripiprazole to brexpiprazole-
菊地 哲朗*1 鈴木 幹生*2 天田 直樹*2 二村 隆史*2 前田 健二*3
*1大塚製薬株式会社医薬品事業部
*2同 中枢神経疾患研究所
*3同 メディカル・アフェアーズ部(CNS グループ精神領域)