臨床精神医学第51巻第7号

発達障害とスポーツ

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  • 髙木 俊輔(東京医科歯科大学)
  • 発行日:2022年07月28日
  • 〈抄録〉
    注意欠如多動性障害(ADHD)および自閉症スペクトラム障害(ASD)は,神経発達障害として近年注目されている。しかし,そのスポーツとの関係は依然として十分な情報はない。神経発達障害は脳神経系発達の偏りが認知等の偏りにつながっており,運動特性も脳神経系の発達の反映であるため運動特性にも独特の偏りがある可能性が考えられる。実際に神経発達障害の運動機能についての文献的レビューでは,巧緻運動,運動の認知面の側面,つまり協調運動と関連した運動において全般的に健常発達と比べて劣っているという結果だった。しかし,「どのような協調運動か」ということについては十分明らかとなっておらず,今後の研究が必要と考えられる。また,運動介入はASD,ADHDの症状改善に一定の効果があるという研究結果が散見される。これらの機序や明確な効果についてさらなる研究が期待される。

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Neurodevelopmental disorders and sports
髙木 俊輔
東京医科歯科大学精神行動医科学