臨床精神医学第51巻第7号

スポーツと不安症

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  • 越智 紳一郎(愛媛大学)
  • 発行日:2022年07月28日
  • 〈抄録〉
    これまでのランダム化比較試験やメタ解析の結果から,スポーツは不安症状の軽減につながる可能性が確認されている。その生物学的メカニズムは十分にわかっていないが,神経栄養因子やエピジェネティクスの関与が最近報告されつつある。しかしながら,スポーツの精神療法的効果についても検討することが必要である。実際にスポーツを不安症の治療に活用するためには,どう実践するかについて医療従事者のアドバイスが求められている。一次予防として,スポーツの効果を積極的に啓発すること,軽症では早期介入として利用すること,中等度または重度のものに対しては,補助的な活動として用いるなどの段階的アプローチを検討する。今後は,不安症に対するスポーツの効果について,これまでの研究と並行して,費用対効果などの解析,運動種別や強度による作用の違いなどを明らかにすることが必要である。

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Sport and anxiety disorders
越智 紳一郎*1,2
*1愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学
*2Department of Psychiatry and Behavioral Neurobiology, University of Alabama at Birmingham