臨床精神医学第50巻第1号

摂食障害の遺伝的要因と神経内分泌学的病態

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  • 中林 一彦(国立成育医療研究センター研究所)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    神経性食欲不振症(anorexia nervosa:AN)を中心に摂食障害(eating disorders:ED)の遺伝的要因と神経内分泌学的病態について最近の知見を紹介する。近年のANを対象とした大規模GWAS解析やANを含む8種類の精神疾患を対象としたGWASメタ解析により,複数のAN関連ゲノム部位が同定された。AN患者で報告されているさまざまな内分泌学的攪乱のほとんどは,拒食による慢性的飢餓状態に起因する低エネルギー状態への適応反応であると考えられ、治療に伴い改善することが報告されている。内分泌異常を含む疾患病態と遺伝的要因のさらなる解明,モデル動物を用いた疾患発症分子機構の解明など,多様なアプローチによる新知見の蓄積がED治療法開発の推進基盤となると考えられる。

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Genetics and neuroendocrinology of anorexia nervosa
中林 一彦
国立成育医療研究センター研究所周産期ゲノミクス研究室