臨床精神医学第50巻第1号

摂食障害の認知行動療法

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  • 河合 啓介(国立国際医療研究センター国府台病院)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害の認知行動療法には,神経性やせ症(Anorexia nervosa:AN)と神経性過食症(Bulimia nervosa:BN)に適用できるCBT-E(Enhanced cognitive behavior therapy)や低強度の治療法でBNに適用するガイデッドセルフヘルプなどがある。これらの治療法は,有効性を裏付けるエビデンスが多数報告されている。本稿では,CBT-Eを中心に概説する。BNへのCBT-Eは20セッション,ANへはBMIが15 ~ 17.5 kg/m2の症例に対して40セッションである。なお,BNへのCBT-Eは2018年よりわが国での診療報酬算定が可能になった。CBT-Eでは,摂食障害を維持させている固有で中心的な精神病理を“体型・体重とこれらへのコントロールに対する過大評価”とし,それ以外の摂食障害の症状の多くは,二次的な現象と仮定する。治療では,セルフモニタリングシートやフォーミュレーションを患者と治療者が共有しながら,治療の必要がある摂食障害の症状を維持している因子を同定,その課題に日々取り組むことを重要視する。

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Cognitive behavior therapy for eating disorders
河合 啓介
国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院心療内科