臨床精神医学第50巻第1号

高齢者の摂食障害

電子書籍のみ

  • 山中 結加里,他(東京大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害は思春期や青年期の女性に好発する疾患だが,1990年頃より高齢患者に関し研究報告されるようになり,特に近年注目されるテーマの1つとなっている。背景には,摂食障害患者における高齢者の割合が上昇傾向にあること,それに伴い身体管理に難渋する高齢摂食障害のケースやソーシャルサポートの乏しさから十分な治療体制を組むことのできないケースに遭遇することが増えていることなどが存在する。高齢患者と若年患者の病態の違いについて,発症様式や病型などが比較検討されているものの一定の見解は得られていない状況である。ただ,臨床現場での印象と一致して,高齢患者では若年患者よりも身体合併症を伴う割合が高く,また予後が不良であることが示されている。本稿では高齢摂食障害患者に関する先行研究をもとに現在得られている知見をまとめるとともに,治療における課題や将来への展望を述べる。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Eating disorders in middle-aged and older adults
山中 結加里 吉内 一浩
東京大学医学部附属病院心療内科