臨床精神医学第50巻第1号

摂食障害の治療ガイドライン

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  • 山田 恒・他(兵庫医科大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害治療に関するエビデンスに基づく治療ガイドラインは,ここ5年で英国,ドイツ,カナダなどで発表されている。日本でも2012年に作成されたが,エビデンスに基づく推奨は記載されていない。本稿では各国の推奨の差異を取り上げつつ,2017年に発表された英国のNICEガイドラインと2019 年のドイツのS3ガイドライン第2 版を中心に紹介する。神経性やせ症患者は,成人では認知行動療法,モーズレー式神経性やせ症治療,専門科による支持的心理療法,児童/若年では,ファミリーベースドアプローチを用いた家族療法が推奨されている。神経性過食症では,自助プログラムと認知行動療法が推奨されている。薬物療法は基本的にはどの病型に対しても単独では推奨されず,必要があれば慎重にその必要性と害を考慮して選択することが推奨されている。今後日本でもエビデンスに基づくガイドライン作成とその普及による治療の標準化が求められている。

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Evidence-based clinical treatment guidelines of eating disorder
山田 恒 本山 美久仁
兵庫医科大学精神科神経科学講座