臨床精神医学第50巻第1号

摂食障害に対するスティグマとその対応

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  • 小原 千郷(文教大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    摂食障害はスティグマの大きい疾患の一つである。一般社会においては,症状を意志の問題や自己管理の不足と誤解されたり,発症を自己責任だとして非難されたりしがちである。また患者がそれをセルフスティグマとして取り込むことが,受診や就労を妨げる要因となっている。スティグマの軽減のためには啓発活動が重要である。2016年から「世界摂食障害アクションデイ:World Eating Disorders Action Day」という啓発活動が始まり,日本でも当事者や専門家からの情報の発信が行われている。また,メディアでの摂食障害の取り上げられ方の改善も必要で,やせ過ぎモデルの禁止をはじめとしたやせを礼賛しすぎる文化に対する規制が行われ始めている。今後も,摂食障害に対する認識やスティグマの変化を把握し,時代に合った啓発方法を工夫していくことが必要であろう。

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The stigma of eating disorders and anti-stigma activities
小原 千郷
文教大学人間科学部臨床心理学科