臨床精神医学第50巻第1号

回避・制限性食物摂取症

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  • 細田 豊・他(国際医療福祉大学成田病院)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈抄録〉
    回避・制限性食物摂取症(Avoidant Restrictive Food Intake Disorder;ARFID)はDSM-5より新たに設けられた疾患分類である。主な症状として,1)食べることや食べ物への無関心,2)食べ物への感覚過敏,3)嘔吐や腹痛,窒息などの症状が食べた後に生じるかもしれないという不安,これらの症状に伴う体重減少や栄養不良や心理社会的機能の障害が生じた際に診断される。神経性やせ症との違いは,やせ願望や肥満恐怖を伴わないことである。ARFIDは不安症や自閉スペクトラム症,注意欠如・多動症,気分障害や身体疾患を並存することがある。それぞれの患者の疾患背景に沿った精神療法(家族療法や認知行動療法),薬物療法(オランザピンやミルタザピン)が推奨されているが,エビデンスレベルは複数症例報告の範疇にとどまる。本稿ではARFIDの病態と治療について概説するとともに二つの症例を紹介する。

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Avoidant Restrictive Food Intake Disorder
細田 豊 木村 大 中里 道子
国際医療福祉大学成田病院精神科