臨床精神医学第49巻第9号

巣ごもりと発達障害児者

電子書籍のみ

  • 染谷 かなえ・他(錦糸町クボタクリニック)
  • 発行日:2020年09月28日
  • 〈抄録〉
    コロナ禍は全く経験のないことであり,国民の誰もが初めての体験である。発達障害児者がコロナ禍をどう受け止めているかについては,現在全国で調査が行われている段階であり,まだ定まった報告はないと思われる。筆者らの診療経験,デイケア経験などを中心に論じてみた。発達障害児者については,災害時の避難所で過ごせないことが話題になっている。同様に,この状態をどう受け止めているか,どのような反応をしているかなどが話題になっている。テレビやインターネットから得られる情報をどのように処理し,それをもとにどのような行動をとっているかを調べてみると,情報の処理は苦手であり,不必要に不安などストレスを感じている者から,情報過疎の中で何もしないで過ごす者までいた。適切な支援が得られるか否かは,児の場合は保護者(家族)らとの関係が,者の場合は支援者らとの関係により異なっていた。通常からの家族との関係,支援者らとの関係が良好であることが重要と判断された。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Lock down and persons with developmental disorders
染谷 かなえ*1 窪田 彰*1 市川 宏伸*1,2,3
*1 医療法人社団草思会錦糸町クボタクリニック
*2 日本自閉症協会
*3 日本発達障害ネットワーク