臨床精神医学第49巻第9号

新型コロナウイルス感染症の児童思春期精神科臨床への影響

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  • 柴田 滋文(東京都立小児総合医療センター)
  • 発行日:2020年09月28日
  • 〈抄録〉
    東京都立小児総合医療センターでは,新型コロナウイルス感染症の受け入れ態勢を整えたうえで,通常診療機能を緊急事態宣言,東京アラート,市中の感染者数に合わせて変動させてきた。児童思春期精神科においても,来院回避のため入院・外来ともに大幅な患者減となるなか,入院では外出や外泊の制限,院内学校や患者グループ活動を中止とし,また外来では通院間隔の延長や電話再診の新設で対応した。市中では全国一斉休校となったが,学校は学習以外にも対人交流などを学ぶ場であり,心の発達への影響は大きい。またテレワークやオンライン授業などで家族が一緒に過ごす時間が増えているが,それは社会との接点を失うため退行促進的であり,家族の大切な機能である個人を支える力を下げるリスクがある。地域支援では時代に合ったアウトリーチを考える必要があるが,同時に遠隔診療の適応,そして通常診療との使い分けについて経験を積み,検証を進めるべきである。

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The impact from COVID-19 pandemic on the practice of child and adolescent psychiatry
柴田 滋文
東京都立小児総合医療センター児童思春期精神科