臨床精神医学第49巻第9号

コロナ蔓延とうつ・自殺

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  • 大塚 耕太郎・他(岩手医科大学)
  • 発行日:2020年09月28日
  • 〈抄録〉
    新型コロナウイルスの感染拡大により,心理社会的なリスクが多くの領域で生じ,メンタルヘルスの危機によって自殺の危険性が生じている。危機介入としてつながりや直接的な働きかけが重要であるが,感染拡大の状況下では,感染対策と並行した支援が求められる。しかし,このような状況下においても自殺リスクをアセスメントし,情緒的支援として温かみのある対応をしながら,傾聴し,おかれた状況を理解して,共感し,必要な支援につなぎ,見守るという対人支援の基本を実践することが重要である。そして,自殺対策では病者や困難を抱えるものの苦悩へ寄り添う姿勢,病気の本質の正しい情報提供,病者の尊厳を守ること,病気と関連する偏見の除去や周囲の支援や思いやりを広げること,病気への対策推進の姿勢の明示する,ということを基盤として,自殺のリスクアセスメントや危機介入,地域での働きかけを広げていくことが重要である。

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詳細

COVID-19 infection spread and depression, suicide
大塚 耕太郎*1,2,3 三條 克巳*1,2 福本 健太郎*1 三田 俊成*1 松下 祐*1 柿坂 佳奈恵*1 馬渡 晃弘*1 阿部 崇臣*1 山岡 春花*1 土方 真吾*1 伊藤 ひとみ*1 赤平 美津子*2,3
*1 岩手医科大学神経精神科学講座
*2 岩手医科大学災害・地域精神医学講座
*3 岩手県こころのケアセンター