臨床精神医学第48巻第6号

精神科臨床におけるアルコール依存症の家族への支援

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  • 前園 真毅・他(国立病院機構久里浜医療センター)
  • 発行日:2019年06月28日
  • 〈抄録〉
    アルコール依存症は,その家族の精神的,身体的な健康と社会生活をも害する病気である。その一方で家族は,依存症者へ受診を勧め,医療機関へ必要な情報を与え,経済的な支援を行える最重要キーパーソンである。この半世紀にわたる家族への働きかけは,治療につなげ,維持継続させるための治療チーム一員としての心理教育から家族自身を要支援者として捉えた働きかけに変化してきている。底つき体験,共依存,イネーブリング,アダルトチルドレンらの概念が打ち出されてきた変遷からそのことがうかがえる。2013年アルコール健康障害対策基本法が成立,ほぼ同時期に日本に依存症家族を対象とする支援介入方法としてのCRAFT(Community Reinforcement and Family Training)が紹介されている。家族も健康を害した要支援であり,家族と本人の回復を同時並行的に行うことの必要性と有効性がより認識されてきた。家族自身の回復をも意図しての電話相談,インテーク,家族プログラムの展開が肝要である。

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Support for family members of alcoholics from the perspective of clinical psychology
前園 真毅 樋口 進
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター