臨床精神医学第48巻第6号

トゥレット障害の家族への支援・心理教育

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  • 野中 舞子・他(東京大学)
  • 発行日:2019年06月28日
  • 〈抄録〉
    トゥレット障害とは小児期発症の慢性チック障害である。幼少期に発症するため,家族の理解と適切なかかわりが必須である。しかし,多様なチック症状が経過中にみられ,併発症状も多様であることから,家族が理解してかかわることには難しさを伴う。そこで,本稿ではトゥレット障害患者に関わる際に必要な基礎知識について概観したうえで,家族へ接する際のポイントを,①正確な医学的知識を持つこと・伝えること,②症状の波に家族が対処できるように支援していくこと,③併発症への支援の必要性を常に視野に入れた対応をすること,④将来の自立に向けて,症状の消失にこだわらずに対応できるように促していくこと,の4つにまとめて論じた。本稿をとおして,トゥレット障害についての適切な理解が広がることを目指すとともに,家族をサポートする重要性について述べた。

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詳細

Psychoeducation and necessary support for family members of Tourette’s disorder patients
野中 舞子*1 金生 由紀子*2
*1 東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学講座
*2 東京大学大学院医学系研究科 脳神経医学専攻統合脳医学講座こころの発達医学分野