肝胆膵第81巻第4号

デュルバルマブ+tremelimumab併用療法のupdate(Study 22)

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  • 古瀬 純司(杏林大学)
  • 発行日:2020年10月28日
  • 〈要旨〉
    肝細胞癌の薬物療法に対する免疫チェックポイント阻害剤の開発は抗PD-1/PD-L1抗体単独から併用療法へと変わってきている.その一つとして細胞傷害性Tリンパ球抗原4(cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4:CTLA-4)阻害剤との併用が注目されている.米国臨床腫瘍学会(ASCO)2020において抗PD-L1抗体薬デュルバルマブと抗CTLA-4抗体薬tremelimumab併用の初期安全性と有効性を評価する臨床試験(Study 22)の結果が報告された.tremelimumabの用量に応じて毒性が強くなる傾向を認めたが,忍容可能と判断された.高用量tremelimumabとデュルバルマブ併用により,有望な有効性が認められている.現在,tremelimumab+デュルバルマブ併用療法の有効性を検証する第Ⅲ相試験(HIMALAYA)が進められている.

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Durvalumab plus tremelumab for advanced hepatocellular carcinoma (Study 22)
古瀬 純司
杏林大学医学部腫瘍内科学