肝胆膵第80巻第6号

炎症性腸疾患患者に発生する胆道・膵病変の診断とマネジメント

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  • 植木 敏晴,他(福岡大学)
  • 発行日:2020年06月28日
  • 〈要旨〉
    炎症性腸疾患は,消化管病変のみならず全身のさまざまな部位が障害される.胆道・膵病変では,頻度の高い疾患として原発性硬化性胆管炎,胆管癌,胆石,薬剤性膵炎や2型自己免疫性膵炎があげられる.原発性硬化性胆管炎は,特に潰瘍性大腸炎に発生することが多く,胆管癌にも注意が必要である.クローン病は,胆石の罹患率が高く,胆嚢結石の危険因子である.多くの薬物治療が行われる炎症性腸疾患における膵炎では,まず薬剤性膵炎の除外が必要であるが,2型自己免疫性膵炎は,特に潰瘍性大腸炎に発生することが多く,両者の鑑別が重要である.2型自己免疫性膵炎は,1型と異なり,急性膵炎で発症し,若年で男女差がなく,合併する他臓器病変が少ない.副腎皮質ステロイドを含めた炎症性腸疾患の治療薬で軽快し,再燃は少ない.

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Diagnosis and management of pancreaticobiliary lesions in patients with inflammatory
bowel disease
植木 敏晴*1 丸尾 達*1 土居 雅宗*1 畑山 勝子*1 永山 林太郎*1 平 塚 裕晃*1 田中 利幸*1 松岡 大介*1 高津 典孝*2 久部 高司*1,2
*1福岡大学筑紫病院消化器内科
*2同 炎症性腸疾患センター