肝胆膵第80巻第6号

肝移植後に発生する原因不明硬化性胆管病変の病態

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  • 巌 康仁,他(King’s College Hospital)
  • 発行日:2020年06月28日
  • 〈要旨〉
    虚血性胆管障害〔Ischaemic cholangiopathy(IC)〕,もしくは非吻合部胆道狭窄は,肝移植後の移植片喪失を引き起こし得る重篤な胆道合併症である.しかしながら,ICの本邦での頻度はそれ程高くないと考えられる.その理由の一つは,本邦では心停止後ドナー(DCD)からの肝移植が行われていないこと,二つ目に本邦各施設からの肝動脈血栓症(HAT)の移植後合併率の報告が低いことである.逆にいうと,ICの主要関連因子はDCDとHATとされている.そして,その病態が十分に明らかになっているとはいえない中で,肝移植での最新の話題である機械灌流にも関連する.また,本病態が難治性術後胆管炎の一つの表現型となり得るので,さらに研究されるべき病態である.

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詳細

Unknown pathogenesis of ischaemic cholangiopathy occurred after liver transplantation
巌 康仁*1,2 Wayel Jassem*1 Nigel D Heaton*1 笠原 群生*3 田邉 稔*2 全 陽*1
*1Institute of Liver Studies, King’s College Hospital
*2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科肝胆膵外科
*3国立成育医療研究センター臓器移植センター