肝胆膵第77巻第4号

サルコペニアと膵頭十二指腸切除術後膵液漏

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  • 杉本 元一,他(国立がん研究センター東病院)
  • 発行日:2018年10月28日
  • 〈要旨〉
    サルコペニア患者では全身の機能低下により,特に膵頭十二指腸切除術(PD)のような侵襲性の高い外科手術後の合併症増加が懸念される.PD施行症例における過去の検討では,骨格筋量が膵液漏などの術後合併症と関係していたとの報告がみられる.2010年1月より2014年12月までに当科でPDを施行された症例は266例あり,うち132例(50%)が術前CTによりサルコペニアに分類された.術後膵液漏は全266例中43例(16%),サルコペニア132例中29例(22%)に発生した.術後膵液漏発生に関して,サルコペニアは独立したリスク因子の一つであった(オッズ比2.869,p=0.007).PDにおいて術前より介入可能な術後合併症リスク因子として,サルコペニアは重要である.

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Impact of preoperative sarcopenia on the occurrence of postoperative pancreaticfistula after pancreaticoduodenectomy
杉本 元一 後藤田 直人 安田 将
国立がん研究センター東病院肝胆膵外科