肝胆膵第77巻第4号

日本肝臓学会判定基準とその問題点

電子書籍のみ

  • 森屋 恭爾(東京大学)
  • 発行日:2018年10月28日
  • 〈要旨〉
    日本肝臓学会「肝疾患におけるサルコペニア判定基準(第1 版)」の4「諸外国におけるサルコペニアの診断基準」において詳述しているように,サルコペニアの診断基準は複数あり,(1)筋肉量と,(2)筋力,または(3)身体活動性の三つを指標とし,その組み合わせによって行っている.筋肉量は常に診断基準に求められ若年健常者の筋肉量データ(平均値−2SD)あるいは下位20%を使用していることが多い.今回の診断基準ではAWGS判定基準筋肉量としているが,AGWSで規定されている歩行速度を判定基準に加えるか,また筋肉量の新たな基準値設定の必要性,65歳以上と未満において筋肉量の基準値の設定が必要かどうか,握力についてもやはり65歳以上と未満において基準値変更の検討,BMIに応じた握力基準値設定の必要性,歩行速度に代わる活動性指標も取り入れるかなど,今後今回の診断基準をもとにデータを集積しつつ診断基準の新たな診断基準策定を常に視野に入れる必要性がある.

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Developing consensus criteria for JSH guidelines for sarcopenia
森屋 恭爾
東京大学大学院医学系研究科感染制御学