臨床精神医学第47巻第2号

多文化共生時代のアンチスティグマと精神科臨床

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  • 張 賢徳(帝京大学溝口病院)
  • 発行日:2018年02月28日
  • 〈抄録〉
    日本で多文化共生時代と言えば1980年代以降のいわゆるニューカマーの外国人が想起されるかもしれないが,戦後,最大数の外国人住民は在日コリアンであることを考えると,いわゆるオールドカマー外国人の差別問題を忘れてはならない。さらに言えば,アイヌや沖縄の人,被差別部落の人への差別もいまだに存在する。英米の精神医学では,レイシズムが存在することを前提に,精神科医が自らの「内なる差別意識」から目を背けないような教育がなされる。差別問題に限らず,患者の置かれた苦境を理解すべく,真摯に傾聴することが精神科臨床では普遍的に重要である。また,アンチスティグマのためには教育が重要であるが,これは精神科臨床を超えた社会全体の大きな問題である。

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Anti-stigma movements in psychiatric services in the era of multicultural and harmonious Japan
張 賢徳
帝京大学医学部附属溝口病院精神科