臨床精神医学第47巻第2号

グローバリゼーションと臨床睡眠医学

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  • 足立 浩祥(大阪大学)
  • 発行日:2018年02月28日
  • 〈抄録〉
    グローバリゼーションによる社会構造の変化に伴い,身体・精神機能の休養を確保するために重要となる睡眠の適切なマネジメントが,より求められるようになっている。特に概日リズム睡眠障害と慢性睡眠不足の問題は,シフトワーク従事者や海外渡航者,留学生や海外勤務者の増加に伴い健康問題の側面だけではなく,社会経済的側面からもその対策は重要な課題である。グローバリゼーションに直面する個々人が,睡眠に問題をきたさないように,睡眠保健の知識獲得や行動変容への取り組みを行うことは必須であるが,個人として対応できる限界も存在する。適切な交代勤務シフトの構築や確実な休養期間の確保ができるように,企業や教育機関が組織として対策を講じることも求められる。また,これまで想定されていた社会制度上の対応では十分カバーできない問題も生じうるため,睡眠医学の知見に加え,社会として包括的な対策が必要になるものと考えられる。

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Globalization and clinical sleep medicine
足立 浩祥
大阪大学キャンパスライフ健康支援センター